「ん?何が…?」
「関係が…さ。」
ユウジくんは急に難しい顔をしてそんな事を言い始めた。
「関係って…いきなりどうしたの?」
「こうしていつも同じことの繰り返しで、里穂姉ちゃんは満足…?僕はさぁ…ちょっとマンネリって言うか…。」
「…マンネリって、どういう事?」
「うん…。あのさ、学校でも彼女持ちの友達は…二人そろって出かけたりとかもっと普通に付き合ってるんだ。
セックスなんてした事も無い関係でもさ。逆に僕らはこんな事までしちゃってるのに…そう言うことは、した事ないんだよね…。」
「それは…この歳の姉弟であまりベタベタしてるのを他の人に見られたら…やっぱり、ね。だから…。」
それは、こう言う関係に付き物の仕方ない事…そう言おうとした、その時。
「だからって、いつまでもコソコソとしているのはもう嫌なんだよ、僕。
セックスするのだって、いつも誰も居ない時に家で出来るだけだし…。
僕は里穂姉ちゃんのこと大好きなのに…このままずっとそれだけなんて…嫌なんだよ…。」
ユウジくんは一気にその言葉を言いきった。
その言葉の勢いと、最近の私たちを思い出しながら…私もそう言われれば、と言う気分になってしまった。
「で…でも、一体何をしたら…。」
突然の事に少し戸惑う私に、ユウジくんは手招きをして言った。
「ちょっと、こっち来て。里穂姉ちゃんが良いって言ってくれるなら、こう言うサイトを見つけたんだけど…。」
自室のパソコンの前まで私を連れてきて、カチカチと画面を操作する。
その画面の中には、ある会員制サイトの画面が表示されていた。その内容は…。
「え…?近親相姦者…交流サイト?」
「うん…。ソーシャルネットワークの、そっちの人用のサイトみたいだよ。隠れがちな僕たちみたいな関係を、みんなで話し合える場所なんだって。
そこで話の合う人と出会えれば、その人たち同士でリアルで交流する事も出来るって…。」
非会員でも見られる部分にも、たくさんの文章が載せられていた。
その多くは会員になった人の体験談で、自分たち以外にもこんなに多くの人が同じ悩みを抱えていたという事、
そしてその閉塞した関係が、同じ関係を持つ人たちとの交流によって解放された喜びの感想が多数寄せられていた。
私は読み進めるうちに、つい、その他人の文章を自分の立場に置き換えながら感情移入してしまっている事に気付いた。
その事は、隣で私の様子を伺っていたユウジくんも気付いたようだった。
「どう?興味…湧いたでしょ。僕たちも入ってみようよ、ココに。」
耳元でそう囁くユウジくん。
何とも言わず、黙ったままの私にもう一押しするようにユウジくんは言葉を続ける。
「で、会員になるには条件があるんだって。それはね…。」
言いつつ、再び画面をカチカチと操作する。
次の画面は、文章ではなく…ビデオファイルのプレビューアイコンがずらりと並んだ画面が表示された。
「これ。自分で撮ったビデオを投稿することが条件なんだって。すごいでしょ?これだけの人たちが、みんな近親相姦してるんだよ。
僕たちも…ココに載っちゃうんだ。僕たちのセックス…見てもらえるんだよ。刺激的じゃない?」
その囁きを耳にしながら…私はもじもじと身体を動かしていた。
ユウジくんの手が、そんな私の身体をゆっくりと撫で回す。
その手の動きにあわせて、身体は何故かだんだんと火照っていっていた。
ユウジくんは、頃合とばかりにビデオファイルをひとつずつ再生し始めた。
画面の中で絡み合う肉体が私の目に飛び込んで…交わりの艶声がモニタのスピーカーから漏れ出てきた。
このひとつひとつの交わりが…すべて、私たちと同じ近親相姦者…。
ユウジくんは、私の身体の敏感な部分を摘みながらこのサイトへの入会を誘い続ける。
私の頭は…沸騰しきってしまった。
他人の近親相姦ビデオを見ながら、私は絶頂し…新たな扉への誘いを、受け入れてしまったのだった。
そして、日を改めて再び両親が不在の夜…。
私とユウジくんはビデオカメラを片手に人気の無い夜道を山に向かって歩いていた。
人気が無いといっても、道のすぐ下にはまだ他人の家の明かりが見える。そんな場所だった。
今日まで、私は毎日のようにあのサイトの動画を見続けた。
そして、確信した。私もあの中の一員になって…こんな関係を弟と続けている一人なのだと話したい、と。
それは誰でも良かった。私もユウジくんと同じ気持ちに…この二人だけの関係に閉塞感を抱いていたのだった。
その事について、私は一人で諦めていただけなのだった、と思うようになった。
この関係を晒す事によって…同じ関係を持つ誰かに声をかけてもらいと思うようになった。
今日はそのきっかけを、この場所で作るのだと思いながら私は足を進めていた。
ざく、ざくと私たちの足音だけが暗闇に響くようになって数十分は経っただろうか。
ユウジくんから私に指示が出た。
「じゃぁ…撮影を始めようか、里穂姉ちゃん。」
いよいよだ…。私は返事の代わりにごくりと唾を飲み込んだ。
緊張で身体が細かく震えてくる。ユウジくんは無言でカメラのスイッチを入れた。
暗い中で、録画を示す明かりランプが真っ赤にともった。
「最初のシーンは、夜道の散歩…。服を脱いだまま散歩をする里穂姉ちゃんの姿を撮りたいんだ。」
「ぬ、脱ぐの…?こんな所で、いきなり…?」
「ナニ言ってるの…脱がなきゃどっちにしろ撮影にならないでしょ。
少しはインパクトのある絵を撮らなきゃ…あれだけ居る人の中で声をかけてくれる人なんか出てこないよ?」
…それも、そうだった。見せる相手も同じシュミの人間…今更、怖気づく必要も無かった。
私は…じっと見つめるレンズに向かって、服を勢い良くたくし上げるところから撮らせた。
おっぱいがそのフレームに収まる。ユウジくんは静かに私が衣服を捲り上げ、スカートを脱ぎ捨てる様子を撮り続けた。
「ん、このシーンはこのくらいで良いかな。次はそのまま歩き続けるシーンを撮ろうか。…これを使いながら、ね。」
そう言って、ユウジくんは…大人のオモチャを取り出した。
「これを使いながらって…。どうする…の?」
「こうするんだよ…。散歩っていっても、犬の散歩みたいにね…っ!」
そしてユウジくんは、私を地面に四つん這いにさせ…突き出されたお尻に、そのオモチャを突っ込んだ。
この時点ですでに興奮していた私のオマ●コは…そのオモチャを、あっさりと飲み込んでしまった。
「はうぅ…っ!ゆっ、ユウジくぅん…っ!」
「このバイブはね、犬の散歩紐代わり…。里穂姉ちゃんは、僕に連れられて散歩をするんだ。」
「そっ…そんな…ぁ。」
「もうオマ●コ濡らしちゃってる姉ちゃんがそんな目で見るんだ?
オモテで裸になって…何もされないうちからオマ●コ濡らして興奮する里穂姉ちゃんが…。」
そして、くっとオモチャの電源を入れるユウジくん。低い振動がオマ●コの中から私の身体を刺激した。
私は思わずその場で頭を垂れて突っ伏してしまった。
「くぅぅぅ…っ!ふあぁぁぁ…っ!!」
「ほら、気持ちいいんでしょ?電池の残量もあるんだから…あまり長引かせないでね。」
「はぁぁぁぁ…っ、あっ、あぁ…っ!!」
ユウジくんは、カメラを構えながらオモチャのコードを片手に私を誘導する。
私は鈍い音をオマ●コから立てながら…四つん這いのまま、ゆっくりと夜道を連れ歩かれた。
カメラのレンズが恥らう私の顔から、オモチャをくわえ込んでいるオマ●コを舐めるように撮り続ける。
これからの導入部としては、充分に羞恥に満ちた映像が撮れたように思えた。
「ねっ…、ねぇっ…。まだ…こんな格好のまま歩くの…?」
「うん、もういいかな…。里穂姉ちゃんの濡れ濡れオマ●コ…バッチリ撮れたよ。
最初の部分はこれで終わったから、次は…。」
ユウジくんもいよいよ脱ぎ始めたが…そのそそり立ったものはまだ私のためには使ってもらえなかった。
「さて里穂姉ちゃん、どれだけこれが欲しいのか…その口と身体で説明してよ。それが、次のシーンになるね。」
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