● 大商人の妻 お静の淫道楽 その3 ●

 

あの夢のような時から数週間。

 

若者は、お静の言葉を信じて出来るだけ禁欲に勤めるようにしていた。

好きに遊べるだけの金は貰えたのだが、ここで詰まらぬ事に使ってしまうと、

折角のこの運を逃してしまうのではないかと言う不思議な予感もあって、大人しく過ごしていた。

下手な商売女よりよほど上等な、あのお静の身体を再び堪能できると言う期待もあったからだが…。

 

そしてある日、お静の屋敷からの使いに呼び出された。

いよいよか…と、期待が現実になった嬉しさを胸に秘めながらお静の元へ向かう。

そして屋敷に通されると…、似たような若者が、既に数人通されていた。

 

その光景には、何となく想像がついていた。

この者達もきっと、あの試し食いを経てきた奴らなのだろうと。

しかし、こんなに多くのものを相手にお静一人で…?

そんな疑問があったが、その問題は奥の大広間に通された瞬間、氷解した。

 

その広間には、何人もの素っ裸の女たちが待ち構えていたのだった。

…やはり既に素っ裸のお静を真ん中にして。

 

「おお、お前達…よく来たな。」

 

襖を背にして、軽く戸惑う若者達。

が、これはそう言う事だったのかと、一瞬で理解していたりもした。

 

「はは…、少し驚かせてやろうと思ってな。なに、周りの娘達は私の店のお得意様の関係よ。」

 

と、言われても結局どういう意図でこの様な集まりになったのか…

その真意が汲み取れずにいる若者達に説明するようにお静は続けた。

 

「まぁ、平たく言うと…お前達にはこれから接待の手伝いをしてもらうわけじゃ。

商売と言うものは、実を言うと金銭の損得だけに拘らん…。

金銭の損得だけに拘ると…結局はただの安売りになって、互いに取引の得が無い。

そこで、損得を超えて人を惹き付けるにはどうするか…?それが、この接待じゃ。

商売の肝と言うものは、意外とそこの主人が握っているものではない。

ここに集まった『主人の女ども』が握っているものじゃ。

その理由はな…この娘達は、この接待で覚えた『技』を自分の男たちに使うのよ。」

 

と、この言葉に娘達は悪戯っぽく舌を出したり、指を艶かしく動かしたりした。

若者達は、先だって自分達がされたお静の仕草を思い出し…

この娘達が、見も知らぬ男達に同じ事をしている所を想像して、少し気分が高ぶった。

 

「すると…この娘達に逆らう男は、不思議と居なくなる。後は、こちらの言うとおりの取引が成り立つ。

男というものは、シモを掴んでしまえば弱いもの。そこを押さえてしまえば言うなりじゃ。

こうして私は、裏で商売の『実』を握るのよ…。お陰でこの道楽に口を挟むものはどこにも居らんようになった。

道楽に耽りつつも、金を稼ぐ…。道楽者の極みじゃな、私は…。ははは…っ!!」

 

お静がそれを語り終えると…周りの娘達も揃って、その言葉に心底、感服した様な顔で見上げていた。

この娘達は、もうお静の言うなりになって久しいのだろう。

お静の一挙手、一投足全てに習い、従っている様だった。

 

と、同時に…目の前の女達から不思議な空気が湧き上がって来た様な気がした。

実際に、この世を喰っている者達の…全てを取り込まんとする、その大きな、気…。

若者達は、この『接待』を終えないと後ろの襖が永遠に開かないような予感が止まらなかった。

しかし、そう感じながらも…目の前にある沢山の若々しい女体に、これまた禁欲の続いた若い男性の身体が

反応してしまうのも仕方の無い事だった。

お静はそんな反応を目ざとく見つけると、娘達に合図を出す。

娘達は静かに若者達ににじり寄ると、その衣服を全て剥ぎ取った。

それに次いで、女達は自らの秘部をぱっくりと開いて更に誘惑を重ねた。

 

「ほれ、お前達…。どの穴にも突っ込み放題じゃぞ。

今度も私たちは皆、あの酒を飲んでおる。どれだけ子種を吐き出そうが、後腐れの無いまぐわいが堪能できるぞ。

お前達はどの女から抱きたいかのぅ…?突っ込む穴は、早い者勝ちじゃぞ。」

 

ここまでされて、黙っている男は居なかった。

若者達は、もうどうにでもなれという気分で女達に襲いかかった…。

 

こうして、『接待』は始まった。

互いに準備の出来上がった身体は、直ぐに重なり合った。

抱き合って愛撫を楽しむ者、その胸の大きさを活かして一物を弄ぶもの、淫穴を指で撫でる者…様々だった。

 

そんな中、お静は早速若者に馬乗りになって、前に味わった淫茎の感触を再び感じていた。

「はぁっ…!やはりお主の淫棒は、実にいい具合じゃ…。奥まで刺さって…子宮を抉りおる…っ。」

 

若者も、久しぶりの女淫の感触に…ついついお静の腰をつかみ上げて揺さぶってしまう。

ぬらぬらと絡みつく、お静の膣肉の温かさが実に心地良かった。

 

「はは…、がっついて居るのぅ…。だが…んっ…、それでいいぞ。

後で他の娘達にも、その淫棒の味を喰らわせてやってくれ…。私の見込んだ、この味をな…っ。」

 

そして、お静は更に腰を振り下ろす。

が、禁欲が開放されたばかりの身体にはこの刺激は強すぎた。

若者は、あっさりとお静の膣内に精液をぶちまけたのだった。

「おっ…お静様っ!!あうぅぅぅ…っ!!」

「ん…っ!…はは…、構わんぞ。まだまだこの中には溜まっておるのだろう…?」

 

それは他の若者達も一緒だった。あちこちで、早くも射精が始まっていた。

顔を、胸を精液で汚される娘達。広間の中が、一瞬で雄臭くなった。

お静もその匂いに、軽く気をやってしまいそうになった。

 

「いいぞ…、これが、この接待の醍醐味じゃ…!普通の交わりでは感じられぬ、雄と雌の放たれる感情…。

さぁ、もっと激しく交わるぞ、皆の衆…!!」

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